今回はCloudFrontについて簡単に見ていきたいと思います。
CloudFrontとは
CloudFrontは、Amazon Web Services (AWS)が提供するコンテンツ配信ネットワーク (CDN) サービスです。CloudFrontには、以下のような機能があります。
CDNとは
CDN(Content Delivery Network)は、インターネット上でコンテンツを配信するためのシステムです。CDNは、グローバルに配置された複数のサーバーを使用して、コンテンツを効率的に配信することができます。
一般的に、ウェブサイトやアプリケーションで利用される静的コンテンツ(画像、CSS、JavaScriptなど)は、ユーザーからのリクエストに応じて、オリジンサーバーから提供されます。しかし、オリジンサーバーが遠隔地にある場合、コンテンツのダウンロードに時間がかかり、パフォーマンスの低下が発生する可能性があります。
CDNは、コンテンツをキャッシュし、グローバルに分散されたエッジロケーションからコンテンツを配信することにより、コンテンツ配信の高速化と可用性の向上を実現します。ユーザーからのリクエストがあると、CDNは最も近いエッジロケーションからコンテンツを提供し、ネットワークの遅延を最小限に抑えることができます。
CloudFrontの主な機能
- コンテンツ配信:CloudFrontは、世界中に配置されたエッジロケーションを介して、ウェブサイト、動画、アプリケーションなどのコンテンツを高速かつ安定した配信を行います。
- セキュリティ:CloudFrontは、HTTPSで暗号化された接続を提供し、AWS WAFを使用して、Webアプリケーションファイアウォールを設定することができます。
- オリジンの保護:CloudFrontは、オリジンサーバーを保護するために、IPアドレスのブラックリスト、ホワイトリスト、およびAWS Shield Standardを使用することができます。
- キャッシュコントロール:CloudFrontは、キャッシュの期間、キャッシュの動作、およびキャッシュに含まれるコンテンツの種類を制御するためのカスタムルールを提供します。
- オリジンフェイルオーバー:CloudFrontは、オリジンサーバーがダウンしている場合に自動的に代替のオリジンサーバーに切り替えることができます。
- リアルタイムログ:CloudFrontは、アクセスログを取得し、AWSのS3やCloudWatchなどのサービスに配信できます。
- ストリーミング:CloudFrontは、動画やオーディオのストリーミング配信をサポートし、リアルタイム配信とオンデマンド配信の両方に対応しています。
