データベースのIndexを効率よく使おう

今回はIndexを効率よく使用していないケースをみていきたいと思います。

Indexの必要性

インデックスはデータベースにおいて非常に重要な要素であり、以下のような利点があります。

クエリのパフォーマンス向上

インデックスは、クエリの実行速度を向上させる役割を果たします。インデックスを使用することで、データベースは効率的にデータを検索し、必要な結果を返すことができます。インデックスの効果的な使用により、クエリの応答時間や処理時間を大幅に短縮することができます。

データの一意性の維持

インデックスを適切に設定することで、データベース内のデータの一意性を維持することができます。一意性制約を持つインデックスは、重複したデータの挿入を防ぐ役割を果たし、データの整合性を保つのに役立ちます。

データの順序付け

インデックスはデータを特定の順序で格納するためのものです。これにより、データの特定の順序での抽出やソートが迅速に行えます。インデックスを使用することで、クエリの結果を必要な順序で返すことができます。

データの検索の効率化

インデックスはデータベース内のデータを高速に検索するためのものです。インデックスによってデータが検索条件に合致するかどうかを素早く判定できるため、大量のデータでも高速に検索することが可能です。

テーブルの結合の最適化

インデックスはテーブルの結合操作においても重要な役割を果たします。結合に関連する列にインデックスを設定することで、結合処理の効率が向上し、パフォーマンスが向上します。

これらの理由から、インデックスはデータベースのパフォーマンスと効率性において重要な役割を果たしています。

Indexを効果的に使用していないケース(アンチパターン)

以下のサンプルで、インデックスは「col1」とします。

インデックス列に演算を行っているケース

SELECT * FROM Table WHERE col1 * 1.1 > 100;

インデックスとして保持されているデータはあくまで「col1」に対してであり、「col1 * 1.1」ではないです。この場合は、以下のように書き換えることができます。

SELECT * FROM Table WHERE col1 > 100 / 1.1;

索引列に対してSQL関数を適用しているケース

SELECT * FROM Table WHERE SUBSTR(col1, 1, 1) = 'a';

こちらの理由も「インデックス列に演算を行っているケース」と同じです。インデックスとして保持されているデータはあくまで「col1」に対してであり、「SUBSTR(col1, 1, 1)」ではないです。

NULL値の検索のケース

SELECT * FROM Table WHERE col1 IS NULL;

インデックスされた列に対してNULL値を検索する場合、インデックスは効果的に使用されません。NULL値は特殊な値であり、インデックス構造に含めることができません。したがって、WHERE 列 IS NULLのような条件は、インデックスの効果を受けずにテーブル全体をスキャンする必要があります。

否定形を用いているケース

SELECT * FROM Table WHERE col1 <> 100;

否定形はインデックスを利用できません。利用できたとしても検索範囲が広すぎて役に立たないです。

ORを用いているケース

SELECT * FROM Table WHERE col1 = 99 OR col1 = 100;

ORの場合は、インデックスを利用できません。(インデックスとして利用されない)この場合は、以下のように「IN」に書き換えればいいです。

SELECT * FROM Table WHERE col1 IN (99, 100);

LIKEを用いているケース

この場合は、前方一致検索のみインデックスが利用されます。

SELECT * FROM Table WHERE col1 LIKE 'a%';

以下のような書き方はインデックスが利用されません。

SELECT * FROM Table WHERE col1 LIKE '%a';
SELECT * FROM Table WHERE col1 LIKE '%a%';

今回、調べた内容意外にもあると思いますが、それはその時にまた追記していきたいと思います。

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