IT関連仕事をしているとよく耳にしていたり、たまーーに質問も受けますが、記事として残したことはなかったので、トランザクションについて簡単にメモしていきたいと思います。
トランザクションとは
トランザクションとは、簡単に言えば「全体として成功するか失敗するかのいずれかである一連の操作」のことです。
4つの重要な特性「ACID」
トランザクションには、データの整合性と信頼性を保証するための4つの特性があります。これらは頭文字を取って「ACID特性」と呼ばれています。
1. 原子性(Atomicity)
トランザクションに含まれるすべての操作は、一つの不可分な単位として扱われます。すべての操作が成功するか、あるいはすべての操作が行われなかったかのどちらかになります。中途半端な状態は存在しません。
2. 一貫性(Consistency)
トランザクション完了後、システムは一貫した状態を維持します。つまり、トランザクションの前後でデータベースの整合性が保たれるということです。
3. 独立性(Isolation)
複数のトランザクションが同時に実行されても、互いに干渉せず、あたかも一つずつ順番に実行されているかのように動作します。
4. 持続性(Durability)
一度コミット(確定)されたトランザクションの結果は、永続的に保存されます。システム障害が発生しても、データは失われません。
日常生活の中のトランザクション
抽象的な概念に思えるかもしれませんが、実は私たちの日常生活にもトランザクションの考え方は浸透しています。
銀行送金の例
あなたが友人に1万円を送金する場面を想像してみてください。このプロセスは:
- あなたの口座から1万円を引き落とす
- 友人の口座に1万円を入金する
この2つの操作は一つのトランザクションとして扱われます。もし最初の操作だけが実行されて2番目の操作が失敗すると、あなたのお金は消えてしまいます。逆に、2番目だけが実行されると、お金が複製されてしまいます。どちらも許されない状況です。
航空券予約システム
座席の予約とお支払いも同様です。座席を確保するだけでお支払いがなければ、航空会社は損失を被ります。逆に、お支払いだけが処理されて座席が確保されなければ、お客様は不利益を被ります。
トランザクションの重要性
トランザクションの概念は、特に以下のような状況で重要になります。
- データの整合性が重要な場面
- 金融システム、在庫管理など
- 複数のユーザーが同時にデータにアクセスする場面
- オンラインショッピングサイト、予約システムなど
- システム障害からの回復が必要な場面
- ミッションクリティカルなアプリケーション
最後に
トランザクションは、データベースやビジネスプロセスの世界を支える重要な概念です。「すべてか無か」という原則に基づき、データの整合性と信頼性を保証します。私たちが日々利用しているオンラインサービスの多くは、このトランザクションの概念なしには成り立たないといっても過言ではありません。
